LIB Cinama Journal 7月号

Author : yabashi_LIB Cinema Journal | TimeStamp : 19:38 | - | -

久しぶりの更新になりました・・・;
今月は忙しくて映画見てない?と心配される方がいるとかいないとか(笑)
いや、ちゃんと見てます(溜め見ですけど 笑)
では早速今月の映画紹介です!


『13人の刺客』



三池監督の最新作(最近作『忍玉乱太郎』の上映開始で最新作ではなくなりましたが)にして超大作!!自分の仕える主を守ることを「正義」とするもの、人道を貫くことを「正義」とするもの、この両者の正義のぶつかり合いをエンターテイメントとして昇華させ、現代的な時代活劇としてうまーく料理、全体的にとてもよくできた映画。時代劇特有の「力」が入りすぎず、かつ楽しめるエンターテイメント。しいて言うなら三池監督の大人の冗談部分と牛のシーンがちょっと不要かなとも思いますが・・・
特筆すべきはSMAP稲垣五郎演じる暴君の明石藩主。ちょっとちょっととおもわせる暴虐武人っぷりを見事に演じきっています。こんなにすごい役者とはおもいませんでした・・・最低!(これ褒め言葉です)


『ペルシャ猫を誰もしらない』



文化統制が厳しいイランでロンドンで演奏する夢をもつカップルの物語。実際の撮影でも無許可撮影てんこ盛りのためリアルなイランの音楽事情が分かります。作中多くのミュージシャンが登場するのですが、この映画のストーリーで連想する歌、すなわち自分が生まれた国やアイデンティティーを否定する歌かと思いきや、世界中で歌われているような普遍的な「愛」をうたう曲の多いこと・・・けして生まれた場所を否定せず、ただ自分の表現を求めることに奔走する主人公達に胸が熱くなりました。ラストシーンに賛否両論ありますが、たしかにちょっと不完全燃焼しちゃう終わり方でした・・・


『SRサイタマノラッパー2〜女子ラッパー傷だらけのライム〜』



あれっ?こんな感じ映画も見るんだ。と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、昨年邦画界を陰でにぎわしたのは間違いなくこの前作。本作パート1を友人にすすめられて一気に好きになったシリーズです。去年『ハッスルアンドフロウ』をご紹介しましたが、まさに日本版(埼玉版)ハッスルアンドフロウ!前作よりもいろいろスケールアップして少し残念な部分も残しますが、コメディとして日本語ラップつかうことで見えてくる「夢を追うことの情熱」と「現実」とのズレ感、しかしその方法でしか自分を肯定できない不器用だけど熱い奴らの青春記(みんな歳とってますけど 笑)。
パート1のラストシーン同様、フリースタイルラップ部分は泣かずにはいられない衝動がこみ上げてきます。(今回に限っては、ちょっと造り物感がつよいのが気になりますが)


『SUPER8』



先日湖東U様邸で寿司パーティに誘われた際、御主人のおすすめとして紹介された作品。ちゃんとみましたよ!
で、感想はというと・・・うな重にとんかつ乗せて、しめにカレーといった好きなものをふんだんに詰め込んだスピルバーグ好きのための映画でした。胃もたれするのも必至(笑)最終的に伝えたいメッセージが散漫としているところも逆にスピルバーグ節といえばそうかなぁ・・・
ところどころ突っ込みどころはありますが、これドラマにしたほうがいいんじゃないかとも思いました。というのも(ネタばれしちゃうとまずいので端的に)「例のヤツ」の登場まですごーく長い!それを匂わせるシーンを連発するやり方はアメリカドラマの十八番ですし。
でも好きなんでしょうねスピルバーグが。その気持ちよくわかります。ということでスピルバーグ好きならたのしめますよね、U様!


『127時間』



(笑)これまたU様邸で紹介された一本。ちゃんと見ましたよ!(2度目)
ダニーボイル監督といえば、最近では『スラムドッグミリオネア』、出世作と言えば『トレインスポッティング』。両者に共通する自分の好きな部分・劇中音楽。すごくかっこいい曲で物語を盛り上げますが、主人公に動きがないので(当然)彼が思いだす思い出を演出するための効果になっていますが、これが結構きいてて今回もさすがと言わざるをえないですね。
ある映画がその人の人生にとってとても重要なきっかけを作ることがあります。この映画の主人公が「生きる」ことを選択しある決断をするシーンをみて自分もある決意をしました。こういう人を動かす魅力が映画を見続ける原動力だと思います。
※注意!R-15指定になっていることをお忘れなく・・・

今月は5本。
残りあと23本!

LIB Cinema Journal 5月&6月号

Author : yabashi_LIB Cinema Journal | TimeStamp : 09:36 | - | -

さて、この企画もすっかり間が空いてしまって忘れられているんじゃないかと心配ですが、
今月は先月分とまとめての映画紹介。
では早速ご紹介。

『アンストッパブル』


デンゼル・ワシントン×トニー・スコット監督による実際の列車暴走事故を元に制作された一本。ジャンルムービーとして落ち目になってきたパニック・アクションですが、そういうジャンルムービーとして、またバディームービーとしての見所を突き詰めてシンプルにした結果、単純明快気分爽快な一本に仕上がっています。列車の暴走と主人公たちの背後にあるストーリーが盛り上がりをテンポアップさせハラハラドキドキを楽しめる潔いエンターテイメントとして◎。


『ザ・ファイター』


ボクシングを題材にした映画(『ロッキー』シリーズ、『ミリオンダラーベイビー』、『レイジングブル』、『シンデレラマン』などなど)は多く存在しますが、これはその中でも非常によくできた作品。ボクシングという至極ストイックでワンマンなスポーツから見える家族や恋人との関係性、ひいては街との関係性まで見せていく手法はアカデミー監督賞にノミネートされるのも納得。おすすめの一本です。
ちなみにこの映画を見た日の夜WOWOWで某TV局制作の某ボクシング映画が放送されていましたが・・・このさきは御想像にお任せします(笑)


『スプライス』


スプライス=接合という意味なんですが、このタイトルと予告で『ザ・フライ』を連想された方は多いかと思います。(幼少のころのトラウマ映画No.1!)禁断の遺伝子実験で作り上げた生命体とその研究者達が繰り広げる育児ストーリー(笑)。監督は『CUBE』のヴィンチェンゾ・ナタリ、主演はエイドリアン・ブロディ。このタッグでグッとくるのですが、『CUBE』以降すっかりおとなしくなったナタリ監督の真骨頂ともいえる作品になったのではないでしょうか。※ちょっと表現がきつめなのでご注意を。


『クレイジーズ』


ゾンビ映画の巨匠・ジョージAロメロ監督が出世作『ゾンビ』以前に制作した同名タイトルを元に再制作した作品。いろいろ(×2)突っ込めることころはあるのですが、それでいてこの手のジャンルムービーの王道をしっかり踏襲したゆうしょある作品(笑)ただ、いつもロメロ監督がホラーを通して暗喩している社会風刺が抜けているところを考えると良作とは言えないのが本音。ジャンルムービーとしてはしっかりしているけどそこだけで完結しているロメロ印としては残念な作品。


『RED』


『エクスペンダブルズ』が去年公開されましたが、本作品はまさにお年寄り盤『エクスペンダブルズ』。本家と違うのはいたってコミカルになっているところ。このコミカルな部分が結構面白い。特にマルコビッチがいるだけで口元がゆるむほどのたたずまい(笑)当然、アクションもしっかりしていて2時間があっという間のスッキリさせてくれるエンターテイメント作品。


『ソーシャルネットワーク』


世界で最大のSNS「Facebook」の創設者マーク・ザッカーバーグの半生をつづった作品。アカデミー各賞にノミネートされながら主要部門の受賞ができなっかったため半分諦めムードで観賞しましたが、監督がデビット・フィンチャーということもあり、多数ノミネートされているだけあって演技・演出・作り込みは非常によくできている作品でした。ただ、SNSという現代のあたらしい市場・システムにおいて成功=泥臭さが必ずしも必要とされないところからくる「あっけなさ」感がやっぱり引っかかるところ。それが「映画的な盛り上がり」の足を引っ張っていることが今一つの評価の原因だろうなと思いました。


『マチューテ』


今月最後にお送りするのが、ロバート・ロドリゲス監督『マチューテ』。この作品はタランティーノ主催グラインド・ハウス企画でウソのCMとして流された映画予告を本当に作っちゃったという異色の作品。グラインド・ハウスのノリで見てみると普通に映画しているじゃないですか・・・そこは低予算・低スケール・低モラリティの3本拍子で行って欲しかったなぁ・・・楽しみにしていた分ちょっと残念な一本になってしまいました。※きわどい表現が多数ありますのでお気をつけください。


今月は先月とあわせて7本。
残りあと28本!

おしらせ

Author : yabashi_LIB Cinema Journal | TimeStamp : 20:10 | - | -

毎月、月末にお送りしているLIB Cinema Journal5月号は延期します・・・(涙)

「もしや、映画観てないんじゃないの?」と思われそうですが、

ちゃんと見てるんですよ(笑)

話題作もたっぷり紹介しますので5・6月号をお楽しみに。

LIB Cinema Journal 4月号

Author : yabashi_LIB Cinema Journal | TimeStamp : 09:32 | - | -

もうすぐGW、皆さん予定は決まりましたか?
今月は少し早目のLIB Cinema Journalです。
GWのお供になれば幸いです。
それでは早速、今月の映画の紹介です。

『クロッシング』


監督のアントワン・フークアの『トレーニングデイ』は好きな映画の一つですし、特報で流れるコマーシャルにも期待させるものがあったので、楽しみに見ました・・・ここまでの文体でなんとなく流れがわかりますね(笑)う〜ん、残念の一言。
イーサン・ホークやドン・チードル・リチャード・ギアの熱のこもった演技や全体をまとめる色彩デザインで画面から伝わる緊張感は素晴らしいのに結果「えっ・・・うそうそ、全然クロッシングしてないじゃん!」とついつい叫んでしまうほど3つのストーリーの集結がおざなり・・・リチャード・ギアの話をはずしてイーサン・ホークとドン・チードルの話で紡げば間違いなくいい作品になりうるのになぁ。この意見には宮村も賛成だそうです(笑)ラスト10分まではおすすめの1本。

『ヒックとドラゴン』


あぁ・・・しまったぁ・・・これ絶対映画館で見るべきだった・・・と見終わって反省しきりになってしまうほど3Dで見なかった自分を後悔した作品。いまやハリウッドのアニメーションはピクサー独走感いなめないところに、ドリームワークスが底力を見せつけました。ラストシーンのセリフに若干の後味の悪さを感じますが、ストーリー構成・アニメーションであるべき必然性・役者陣(笑)の演技、どこをとっても今年ベスト10にまちがいなく入る傑作。大人向け・子供向け、そんなカテゴライズは不要のとてもマッチョで熱い最高のエンターテイメント作品。

『トウキョウソナタ』


日本ホラー界きっての天才監督・黒沢清の作品。彼の映画『カリスマ』をみたとき「こ、これは・・・なんだ・・・」と高校生だった頃なんとも言えない映画トラウマを残してくれた黒沢氏(笑)その後も彼の映画は一応一通りチェックし、本作も一度観ているのですが偶然WOWOWで放送されていたのでもう一度観てみることに。
前に観た時には見えてこなかった彼独特の演出満載の語り口で家族再生の物語を綴っています。コミカルでありながらそこに潜む日本ホラー的なぞくっとする画をつくらせたらこの人にはちょっとかなわないなぁと思います。

『選挙』


熊本も連日選挙カーが駆け巡っていますが、この時期だからこそおすすめしたい1本。少し古い映画ですが、自民党公認で出馬した山内議員の選挙活動から開票までを追ったドキュメンタリー作品。ドキュメンタリーでありながら非常に映画的に仕上がっています。終盤、当時首相だった小泉さんの登場で一気に選挙が小泉劇場化(笑)とにもかくにも日本の民主主義を考える意味でもとてもいい映画だと思います。おすすめです。

今月は少なめの4本。
残りあと35本!

LIB Cinema Journal 3月号

Author : yabashi_LIB Cinema Journal | TimeStamp : 12:15 | - | -

先週休みを使って一気に見たせいか、少し映画過食気味・・・
先月お伝えする予定でした3月号の映画紹介です。

『川の底からこんにちは』

去年の邦画のなかで各賞や雑誌で上々の評価を受けていたので気になっていた作品。全体的にPFFスカラシップらしい作風が印象的。感想は、主演の満島ひかり色全開の彼女しかありえない彼女だけがはまり役の映画です。監督の石井監督は彼女の演者としての魅力をよ〜く分かっているんだなぁと思っていたら二人は結婚しちゃいました(笑)おめでとうございます(祝)めでたい話の後で重箱をつつくようであれなんですが・・・会社が再建する部分が非常にあいまいで映画的カタルシス的な部分でいえばちょっと物足りない感もあります。しかし監督若干26歳にして商業映画デビュー作としては上々な評価も納得の1本。

『悪人』

思い起こせば夏はこの映画の予告ばっかりでしたね。率直な感想は、予告しすぎです(笑)というのも、予告で流れる最後のカットがこの映画の全てであり最大の魅力なはずなのに・・・サービス精神旺盛というか、正直もったいないですね。感想は地方特有の閉塞感や孤独感の演出はバッチリ。話も途中失速する部分はありますが、全体的にバランス良く構成されていて見やすい映画になっています。そして先述の満島ひかりさんも重要な役で登場。彼女独特演技からくる「あっ・・・なんかやなこと起こりそう」感が物語をよりスリリングに仕立てていてさすがの演技力。

『告白』

『悪人』とともに去年の邦画を賑わした1本。日本アカデミー賞では、最優秀作品賞・脚本賞・監督賞・編集賞を受賞した超話題作かつ問題作。中島監督といえば『下妻物語』『嫌われ松子の一生』『パコと魔法の絵本』等が有名ですが、毎回おなじみの中島印の演出が今回は非常にダメな方向に傾いている作品じゃないでしょうか(個人的な感想ですが 汗)見る人によって評価が真っ二つに分かれる類の作品。『嫌われ〜』は逆に中島印の演出とストーリー・主人公の行動や思考が見事にマッチしていたのですが、今回は・・・強弱なくノンストップで流れる色濃い演出にちょっと疲れます。いい意味でこういう映画が”いい”映画として認識されるのは問題です。そこをかんがえると賞レースを独走するのは、いかがなもんかなぁと思います。賞レースとは違う次元で評価されるのは納得の1本。

『英国王のスピーチ』

アカデミー賞で数ある賞を総なめにした話題作。見終わった感想は、(『告白』とは違い)万人におすすめできる1本でした。なんといってもコリン・ファースの演技、心底素晴らしい!彼の演技で自分がぐいぐい映画に引き込まれていくのがわかります。予告ではコミカルなシーンが結構出てきますが、特筆すべきは、吃音が彼に過渡の緊張感をあたえる部分。そこの表現力は真似できない逸脱したものがあります。物語も中盤から終盤にかけての盛り上がりにかけてのテンポがよく、見ている劇場内全員の息がぴったり合ったかのように映画に取り込まれます。欲をいうと、ヒトラーの演説をもっと引き合いに出して主人公や国家に揺さぶりをかけてみたり、世界大戦の始まりの緊張感をもっと取り込めばクライマックスに待つ最大の見せ場である開戦スピーチに強い求心力がでてくるのになぁと思いました。が、そんなことは気にしないでいいです(笑)やっぱりアカデミー賞は伊達じゃない。おすすめの1本です。

『シングルマン』

ファッションデザイナーで有名のトム・フォード初監督作品。初監督でこのクオリティの高さには脱帽・・・原作に脚色した部分も映画を魅力的にしていて才能の高さをうかがえます。彩度を落とした独特の映像表現や出てくるファッションの話題で注目されがちですが、映画そのものの評価も高いこの作品。話の流れも単調だしストーリーもなかなかとっつきにくい内容でもありますが、映画の訴える本質的な部分は非常に内容の濃いものになっています。次回作に期待したくなる監督です。ちなみに主人公ジョージの住む家はフランク・ロイド・ライトの弟子ジョン・ロートナーの住宅です。こちらも必見です。

今月は目標の5本をなんとかクリア。
残りあと39本!

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